ニライカナイとこっちの都合

  少し前、各テレビ局をにぎわせていた普天間基地の移設問題。

チャンネルを変えても、どこでもやっていた数日間。

今現在は殆ど流されておらず、それは過去のこと。

しかし沖縄では今現在も、続いていること。

 

藤本久幸監督の「One Shot One Kill」と「またまた辺野古になるまで」という映画を観ました。現在、藤本監督は全国キャラバン中との事で北海道から沖縄まで周っているそうです。

One Shot~は海兵隊のブートキャンプ(新兵訓練所)の12週間のドキュメンタリー映画。

口を閉じよ、疑問を発するなと最初に教えられ、「マリン・コー」と叫びながら銃剣でタイヤに突撃して突き刺していました。日本の戦時中の映像でよく見る訓練シーンのあれです。

疑問を持たずに従う人格形成と命令どおりに動く肉体。卒業時には自信を持った顔で命令であれば国の為に人を殺せると答えていました。

99%の人間は人を殺せないように出来ており、それを訓練で殺せるようにするのが新兵の訓練だそうです。

そして訓練された若い海兵隊が向かう先は「沖縄」です。

イラク、アフガンに派兵された兵士は沖縄からも出ています。沖縄では95年にあったあの事件を忘れていません。米軍基地の殆どが沖縄にあります。沖縄には流れ弾に注意の看板もあり、町に米兵がたくさんいます。いかに殺せる人間になったからとはいえ、彼らも同じ人ですから、派兵が近くなればストレスも溜まるし、犯罪にはしることも考えられるでしょう。

本来は沖縄への基地の存在自体ハーグ法規違反。まあベトナム、アフガン、イラクをみても全然法規を守っていませんが・・・。

「また、また辺野古になるまで」では住民を無視して動く情勢に反対し続ける人たちを撮影しています。

日本の問題は沖縄の苦痛は沖縄にしか分からない事だと思います。沖縄だけで解決するにはあまりに問題が大きい。それもそのはず、日本の土地の0.8%しかない沖縄に、日本にある75%の米軍基地が沖縄にある。

 

私は沖縄が大好きです。風土、食べ物、色んなものが好きで、小学校の頃パンフレットをみてあこがれたのを覚えています。今でもすぐ行きたくなる場所です。

 

 だけど我々内地の人間は「沖縄大好き」「癒されに行きたい」「海がきれい」とか観光、旅というフィルターを通して沖縄のいいところだけを利用していませんか?

 基地を押し付け見てみぬふりをしてきた沖縄好きが取る行動はおのずと決まってくるのではないでしょうか?

「沖縄は好き。でも基地は嫌い。」と我々も言えるように、

そして沖縄から心のそこから「めんそーれー!」と言ってもらえるようになりたいですね。

ちなみにこの日イラクにテレビ局を作った人と話す機会がありました。日本ではイラク戦争も過去のこととなりつつあります。少しでも多くの方に見ていただける様に監督の作品もイラクの映像も、ちきゅうの子22で上映会する機会を考えたいと思います。

 

http://www.magazine9.jp/interv/fujimoto/index.php  藤本監督の対談が載っています

http://www.youtube.com/watch?v=rccA5sfrCh4    映画の一部です

                                              (蓮見 洋平)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い羽根共同募金の「災害ボランティア ・NPO活動サポート募金をうけました」

LUSH JAPAN様より活動助成金を

いただきました。
現在チャリティポットとしても販売も

されております。
是非お店に足を運んでみて下さい。

LUSH JAPAN 自然派化粧品
http://www.lushjapan.com/index.asp

22世紀というちょっと未来の視点から今の自分たちを見たら、いったいどんな風に見えるだろうか。 メディア、野外音楽イベント、スタディツアー、などを通して、 「22世紀にうまれてくるこどもたちのための、未来をつくる人材がうまれる土壌づくり」を多角的に実行中。 一緒に考えたり、イベントをやってくれる仲間を募集中です!