先日、来日したアレイダ・ゲバラさんの話を聞きました。
ラテンアメリカの英雄の一人であるチェ・ゲバラの娘であり、医療、平和活動に大きく貢献している人です。観られた人は分かると思いますが、映画「シッコ」にも出演されていました。
最近、徐々にキューバの学力、農業、医療などの水準の高さが認知され始め
学力はキューバの最低点が他のラテンアメリカの平均点以上。
農業は国内自給率が非常に高く、
地域医療がしっかりとしており、医大のレベルが高く海外から学びに、逆に海外へ医療スタッフを派遣している程です。
入ってくる情報が少ないので分かりにくいですが、個人的にはいい国だと思っています。
私自身キューバを訪れた際には、街並み、気候、音楽以外でも、何の見返りも求めずに街中をずっと案内してくれた若者に出会い、人の温かさに触れました。心の底からまた行きたいと思う国でした。
そんなキューバはいまだにアメリカからの経済封鎖を受けている状況です。
生後間もない子供が消化器官を患ったが、有効な薬の特許をアメリカが持っていた為、手に入れることが出来なくて亡くなってしまう。
他国の企業がキューバで採れるニッケルを使おうとすると、アメリカはその企業から一切手を引いてしまうから、企業も取引が出来なくなり、結果経済封鎖に加担してしまう。
こんな事がずっと続いています。
現在国連でキューバの経済封鎖に反対しているのはアメリカとイスラエルだけだそうです。
企業の例をとってみても分かるように、その二国とだけ付き合わなければ良いと言うわけではないですから、難しいですね。
それでもキューバという国は見習うべき点が多いことは事実だと思います。
医療、農業だけでなく、国内の専門職の60%以上が女性だったり、
先住民の言葉の識字率を高める流れがあったり
色んな物を統一して世界全体のスピードを上げている国々に真っ向から反対している国
アレイダさんが言っていました
「情報不足や正しくない情報により真実から目を背けてはいけない」
自分たちはもっと知り、自分たちの世代、これからの世代について、一度足を止めてじっくり考えるときなのではないでしょうか。
偉大な父が見据えた希望の国は今後も我々にどんなメッセージを投げかけてくるのか。
「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者と言われるならば、出来もしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、“その通りだ”と」 とお父さんが言ってましたね。
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