前回記載したイラク戦争検証委員会の続きで、12月12日に行われた日本政府にイラク戦争検証委員会設置を求める集いに個人的に参加してきました。
イラクからIFC(イラク自由会議)議長サミール・アデイル氏
同じくIFC青年学生局長アハメド・フセイン氏
アメリカからIVAW(反戦イラク帰還兵の会)議長 ギャレット・レパンへーガン氏
の3名がゲストとして迎えられ、他にも大学教授やジャーナリスト、国会議員の方もいらしてました。
米軍が入ったことによりイラクは世界一集団墓地の多い国になり、世界一の国外難民を持つ国になりました。行政は汚職まみれでとてつもない金額のお金がフッと消え、失業率は3割を超え、非識字者が700万人に上るそうです。
またアメリカ主導のCPA連合国暫定当局の政治プロセスにより宗派主義と民族主義の政府を設置。それにより米政権はイラク社会の資源の支配(グローバル資本による石油利権)を目的とし、イラクを様々な分野で破綻国家と変えてしまいました。
IFCではアメリカに謝罪、賠償、占領の終結と条約の撤廃を求め、そして自由なイラクを目指し、イラク国民に自由と豊かさをもたらす為に、活動しているそうです。
IVAWはイラクからの全占領軍の即時撤退、イラク人の受けた損害に対する賠償、イラク戦争に従軍した兵士の生活と医療の保障などを求めています。
米兵でさえイラク侵略正当化の情報操作、拷問、違法性を訴えている状況です。
日本ではなぜここまで物静かなものなのか、イギリスは国民が政府に対して怒っていたそうです。
今、民主、共産、社民党が検証委員会の設置に賛成しています。
武力行使を支持しますと言った自民党、当時与党だった公明党は誰一人として呼びかけに賛同していない状況です。
与党、野党抜きにして一人の人間として考えてみても答えは同じなのでしょうか?
これは政治家だけでなく、マスコミ、それから我々の問題でもあると思います。
翌日、IFCのサミール議長とアハメド局長を含めた食事会に誘われ参加しました。
お二人の普段の人柄がうかがえました。
サミール議長が話している横でおにぎりをほおばるアハメド局長。
「食事とお酒を囲んで話をする」
これはどこの国の人間だろうが関係ない。同じ釜の飯を食べれば何かを分かち合える。
イラクだろうと、アメリカだろうと、北朝鮮だろうと、日本だろうと
こういう事の積み重ねが重要なのかもしれないですね。
(蓮見 洋平)
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