前回に引き続き今回もこのテーマで
自然栽培の野菜は腐らないと書きました。腐敗せずに発酵する。
炊いた白米は甘酒のように、大根はたくわんのように。
普通は腐ります。ドロドロの液状になって、腐敗臭がただよいます。
なぜ、そのような状態になるのか。それは問題の解決方法の違いです。
○収穫量を増やしたい だから肥料で解決
○害虫、病原体が発生した だから農薬で解決
○雑草が大変 だから除草剤で解決
これが近年の通常農家のやり方。でも自然栽培では上記の出来事は自然の反作用ととらえ
虫が出たということは自分たちが何かをした反動ととらえて原因を考える。
農家も自然のサイクルの中の一部と考え行動していきます。
「害虫、病原体が出た」だから駆除。
これだと「自分たちが正しくて相手が悪い」という人間が得意とする関係性の築き方。
自然のサイクルの中では、虫は虫が解決します。その生命もまた土に返ります。
だから土がとても強い。やわらかくて、温かい土。
そういった土を時間かけてつくっていくわけです。
そこでちょっと検証してみましょう。文章だけでは伝わりにくいと思って
自然栽培のカブと地域農家のカブを買ってきました。
ほぼ同じ条件で切ったものをビンに入れ放置します。
自然栽培に変えてまだ7年というものなので、結果は分かりませんが。
おそらく最初に書いたような結果になると思います。
上のカブは左が自然栽培 右が一般栽培
どこに養分が行っているか少し分かると思います。
こういった野菜は虫が凄いんじゃない?と気にされる方もいると思いますが、
完全に自然栽培になっている土壌では虫がつきません。それは土から野菜まで
すべてを含むサイクルが上手くいっているからです。逆に弱った葉に虫はつくそうです。
しかしそこまで行くには年月がかかります。
ここからが農家ではない我々の問題です。
自然栽培が完成するまでは年月がかかります。米農家ですと300坪に対して
通常8俵取れるところ自然栽培は6俵です。
そこで資本を優先的に考えると8俵にいって当然です。
そうです自然栽培より多く取れるんです。
しかし、栄養を肥料によって薄く延ばし、成長を促進させている為
病原体、害虫の被害にあいやすい。
野菜の栄養分は50年前から7割減です。驚きですよね。
だから人間は人工的に作った栄養補助食品を
とらないといけない流れになるのです。
そういったもので今度は臓器を傷める。
そして病気になり薬を処方されまた臓器を酷使する。
農家の人たちが農薬の被害にあっており、だから自然栽培に
切りかえたという人が多くいます。
自然栽培は切りかえて販売できるまでは本当に時間がかかるようです。
当然、そのは無収入になってしまいます。だから農家は切り替えられない。
そこで国、自治体による支援 我々消費者による自然栽培農家の
サポーター制度など考えながら、お世話になっている農家に協力して
いくことがこの国を体の中からきれいにしいてくのではないでしょうか
(蓮見 洋平)
コメントをお書きください
よしみ (日曜日, 13 2月 2011 05:37)
実は私も現在「食べ物」について色々勉強している最中。食は、本当に政治と深く結びついている。
実験結果、楽しみにしてます。
蓮見 洋平 (火曜日, 15 2月 2011 14:50)
コメントありがとうございます。
しかし返信が遅くなりすみません。
食べ物は人間にとってガソリンですからね~。
地球環境と同じように考える必要あると思ってます。
実験に動きがあったので、後ほどアップします